「夢の内容をはっきりと覚えている」ということ自体が、睡眠の質が低下している証拠でもある。人間は本来、ノンレム睡眠への移行期や、深い眠りの最中にも夢を見ているが、目覚める直前のレム睡眠の夢しか覚えていないことが多い。しかし、夜中に何度も中途覚醒を繰り返す人は、夢を見ている最中に意識が戻るため、そのストーリーを鮮明に記憶してしまう。
ここで見直すべきは、寝室の物理的環境だ。微小な光、エアコンの動作音、体に合っていないマットレスの硬さ。これらが無意識のうちに脳を刺激し、覚醒の一歩手前まで引き戻している。本人は朝まで眠り続けたつもりでも、脳は何度も「プチ覚醒」を繰り返しているのだ。