皮膚科で真菌が確認され手白癬と確定診断された場合、日本皮膚科学会の治療ガイドラインに則った抗真菌外用薬による治療が標準となります。処方される代表的な薬剤には、テルビナフィン塩酸塩、ルリコナゾール、アモロルフィン塩酸塩などがあり、1日1回の外用で高い殺菌効果を発揮します。
治療において最も重要なのが「外用薬の正しい塗り方」です。水疱や皮向けが起きている患部だけにちょこんと薬を乗せる塗り方は間違いです。白癬菌は症状が出ている範囲よりも広い角質層に潜んでいるため、手のひら全体から指の間、手首の境目まで広範囲に塗り広げる必要があります。塗布するタイミングは、入浴直後の皮膚が清潔で角質が水分を含んで柔らかくなっている時間帯が最も浸透に適しています。
治療期間に関しては、手のひらの角質ターンオーバーは約1ヶ月周期です。見た目の皮向けやかゆみが完全に消えた時点でも、角質の奥深くに休眠状態の菌が残存しています。そのため、症状が消失した後も最低1ヶ月間は休まず外用を継続し、トータルで2〜3ヶ月間塗り切ることが再発を防ぎ完全完治させる鉄則です。