アウトドアの現場で最も確実かつプロが実践しているのが、火消し壺の使い方をマスターすることです。火消し壺は内部を密閉して酸素を遮断し、酸欠状態を作ることで火を消す「窒息消火」の仕組みを採用しています。
手順はシンプルです。耐熱グローブ(革手袋)を装着し、火ばさみを使って燃えている炭を1つずつ壺の中へ移します。フタをしっかりロックしたら、あとは壺の外側が完全に冷めるまで放置するだけです。炭の量や外気温にもよりますが、炭の完全鎮火までの時間はおよそ1〜2時間程度です。壺自体が高温になるため、可燃物から離れた平らな地面に置き、子供が触れないよう配慮しましょう。
専用の壺がない場合の火消し壺の代用品としては、密閉できるフタ付きのスチール缶(オイルポットやペール缶、クッキースチール缶など)が挙げられます。ただし、プラスチック部品やパッキンが熱で溶けない純金属製を選ぶ必要があります。また、近年は耐火ガラス繊維で作られた「難燃性アッシュキャリー(炭袋)」も携帯性に優れ、荷物を減らしたいキャンパーに支持されています。
炭の持ち帰り方法として、車内に載せる際は必ず本体が冷え切っていることを素手で触れて確認してください。「表面は冷たくても芯部がくすぶっている」状態で密閉車内に置くと、一酸化炭素中毒や車両火災を招く恐れがあります。