家庭や街角の至る所に飾られる豪華な祭壇、それがオフレンダだ。先スペイン期のアステカ文明とカトリック信仰が交じり合って生まれたこの祭壇には、四元素を表す精巧な切り絵「パペル・ピカド」や水、塩、パンが恭しく捧げられる。
祭壇の中心で輝くのが、死者の光と称されるマリーゴールドの花である。アステカ時代から神聖視されてきたこの黄金色の花びらは、その強い香りと鮮烈な色彩によってあの世から訪れる魂を導く。家族の写真の周りに並べられた思い出の品々は、生者と死者を繋ぐ絆が時を超えて永遠であることを静かに物語っていた。