逮捕の一報を受け、事態の重大性を重く見た所属クラブはすぐさま緊急幹部会を招集。夜を徹した協議の末、開かれた記者会見で経営陣は頭を下げ、当該選手に対する契約解除を含む電撃処分を発表した。練習参加の無期限停止はもちろん、公式グッズの販売即時撤去、看板の取り外しなど、クラブ側の対応は峻烈を極めた。これまでピッチでチームを支えてきたエースの背番号は、事実上永久に消滅する形となった。
アスリートにとって、失われた信頼を取り戻すことは極めて困難だ。特に現代のプロリーグにおいて、社会的な倫理観を欠いた行為は即座に選手生命の終焉を意味する。過酷なトレーニングと厳しい競争を勝ち抜いて手にしたプロとしてのキャリア、億単位の価値があるとされた将来性は、たった一度の致命的な過ちによって無に帰した。復帰の道筋など誰にも描けない。あまりにも高い代償であった。