「懐かしい」の一言で終わらせないのが、2026年のシール帳ブームだ。90年代後半から2000年代初頭のY2Kカルチャーを通過してきた20代〜40代の層が、今や強力な購買層として市場を牽引している。子どもの頃はお小遣いの制限で買えなかった憧れのぷっくりシールやオーロラ箔押しシールを、大人になった今「大人買い」する快感。それがバインダーに整然と収まる快感へと直結しているのだ。
ロフトの売り場に並ぶのは、かつてのようなチープな透明ケースだけではない。質感にこだわったPUレザー調のバインダーや、リベット留めのヴィンテージ風リングノートなど、インテリアとして部屋に置いておきたくなる洗練されたデザインが主役だ。シールの保護性だけでなく、「収集したコレクションをいかに美しく鑑賞するか」という点に軸足が置かれている。