松居一代の投資家としての成功は、決して一朝一夕で成し遂げられたものではありません。その原点となったのが、2000年代初頭に社会現象を巻き起こしたお掃除グッズ「マツイ棒」の大ヒットです。
身近な割り箸とキッチンペーパーから生まれたこのアイデア商品を、彼女は自ら実用新案登録し、知的財産として徹底管理しました。さらに、自身の名前を冠したオリジナル圧力鍋「マジッククッキング」や包丁など、主婦目線のキッチングッズを次々とプロデュース。テレビ通販番組(QVCなど)で自ら熱弁を振るい、驚異的なセールス記録を打ち立てました。
このビジネスで特筆すべきは、代理店任せにせず自ら企画・権利管理・販売戦略の主導権を握った点にあります。中間コストを極限まで省くことで得た莫大な利益を浪費せず、すべて「投資の種銭」として金融市場へ回したことこそが、現在の巨万の富を築く決定打となりました。