滋賀のバウムクーヘンを語る上で、明治5年創業の老舗和菓子店「たねや」から生まれた洋菓子ブランド「クラブハリエ」の存在は外せない。かつてドイツの伝統的なバウムクーヘンといえば、しっかりとした歯ごたえと重厚な味わいが特徴だった。しかし、彼らが追求したのは、日本の食文化に馴染む「ふわふわでしっとりとした繊細な口溶け」だ。
和菓子作りの緻密な職人技と温度・湿度への深いこだわりを洋菓子の世界へ応用。層を重ねるごとに生地の状態を見極め、年輪のようにじっくりと焼き上げる独自の製法を生み出した。この革新が、従来の概念を大きく覆すこととなる。