38年という長い歳月を共に歩んだ2人が、2017年3月に協議離婚を選択した背景には、長年にわたるライフスタイルの変化と、鶴太郎さんの求道的な生活習慣がありました。
実は、夫婦の間には離婚の約30年前からアトリエ別居という特殊な距離感が生まれていました。絵画や書道に没頭する鶴太郎さんが創作活動用の部屋を借り、仕事と創作に集中するための「通い婚」状態が日常化していたのです。お互いに干渉しすぎない自立した関係として長年成立していましたが、決定打となったのは2012年頃から始まった極限のヨガ生活でした。
インド政府公認のプロフェッショナルヨガインストラクターを取得するほどヨガに傾倒した鶴太郎さんの1日は、常人の理解をはるかに超えるものでした。
- 起床時間:夜中の午前1時(または2時)
- ヨガ・呼吸法・瞑想:毎日4時間から6時間
- 朝食:厳選された野菜や果物を2時間以上かけて咀嚼する「1日1食」
- 就寝時間:夕方から夜の20時頃
このような極端な生活サイクルは、他者と同じ空間で生活を共にする結婚生活とは根本的に両立し得ないものでした。3人の子供たちが全員成人して独り立ちしたことを契機に、「お互いの残りの人生を自分らしく自由に生きよう」という結論に至り、還暦を過ぎたタイミングで正式な離婚届を提出する運びとなりました。