プレイヤーとしての性質が全く異なる松本人志と明石家さんま。2人の間には、長年にわたる独自の緊張感と、それ以上に深い敬意が存在します。
松本は自身の著書やラジオ番組『放送室』などで、さんまのお笑いに対する姿勢について度々言及してきました。「あの人は寝てるとき以外ずっとお笑いを考えている怪物」「さんまさんの瞬発力とスタミナには誰も勝てない」と語り、常に全力投球を続けるさんまのタフネスを心底から評価しています。
一方のさんまも、松本が創り出す独自の世界観や構成力、言葉のチョイスについて、周囲の芸人に「あいつの頭の中は凄い」と賞賛を惜しみません。2人が交わすさんまとダウンタウンの呼び方にも、その絶妙な距離感が表れています。松本は常に礼儀を持って「さんまさん」と呼び、さんまは後輩でありながら一人の天才として敬意を込めつつ「松本」と呼び捨てにします。互いに踏み込みすぎず、しかし相手の凄みを誰よりも理解している孤高の天才同士の絆がそこにあります。