扉を撤去・保管した東京都は、都民からの「実物を見たい」という声に応える形で、2019年4月から5月にかけて都庁第一本庁舎2階南側にて期間限定の一般公開を実施しました。
連日多くの見学者が詰めかけ、数時間待ちの行列ができるなど社会現象化。「本物のバンクシーを間近で見られて感動した」「東京の貴重なカルチャースポット」と好意的に受け止める来場者が多数を占めた一方で、美術評論家やストリートカルチャーの支持者からは冷ややかな視線も送られました。
「街角の文脈にあってこそのストリートアートを、権力が切り取って展示するのはバンクシーの精神に対する冒涜ではないか」という反権力・反体制を掲げるバンクシーの文脈を無視した商業・政治利用への疑念です。ネット上でも、行政のしたたかな観光PR戦略に対する賛否両論が激しく交錯しました。