市川右太衛門が生涯で出演した作品は300本以上に及びます。昭和映画の様式美を堪能する上で外せない代表作を厳選して紹介します。
・『旗本退屈男』シリーズ(1930年〜1963年)
右太衛門の代名詞。特に1950年代後半の東映スコープ・総天然色(カラー)作品群は、衣装の色彩と立ち回りの美しさが極限に達しています。
・『父子鷹』(1956年)
北大路欣也との奇跡の実親子共演作。豪放磊落な父・勝小吉の愛情と厳しさがリアルに滲み出る名作時代劇です。
・『赤穂浪士 天の巻・地の巻』(1956年)/『赤穂浪士』(1961年)
千恵蔵の大石内蔵助に対し、右太衛門が千坂兵部や脇坂淡路守などの重厚な役どころを好演した東映オールスターの決定版。
・『水戸黄門』シリーズ(1957年〜1960年代)
品格ある徳川光圀を演じ、後のテレビ時代劇における黄門像のプロトタイプを築き上げました。