少年隊の真骨頂は、三者三様の強烈な個性が見事に調和したパフォーマンス力にあります。『仮面舞踏会』の歌割りを紐解くと、その緻密な構成力が見て取れます。
メインボーカルとして抜群のリズム感と圧倒的な声量を誇る錦織一清が歌の骨格を支え、甘く親しみやすい歌声を持つ植草克秀が絶妙なアクセントを加え、長身でシャープな美声の東山紀之がビジュアルとダンスの芯を通す。3人の声質が重なり合うユニゾンパートでは、驚くほど艶やかで力強いハーモニーが響き渡ります。
さらに、マイケル・ジャクソンの振付師として知られるマイケル・ピータースら海外の一流クリエイターから直接指導を受けたダンススキルは別格でした。片手側転からのバク宙、マイクスタンドを足で蹴り上げるダイナミックなアクション、ジャケットを華麗に翻すステップなど、激しいアクロバットをこなしながら息を乱さず生歌を歌い切る姿はまさに驚異的です。
また、ステージを彩った歴代バックダンサーの顔ぶれも極めて豪華でした。ジャニーズJr.時代の少年忍者、光GENJIのメンバー、さらには初期のSMAPメンバーなど、後に時代を牽引するトップアイドルたちが少年隊の背中を追い、バックダンサーを務めていたことも伝説として語られています。