柳宗悦とは何者か?民藝運動と用の美の真髄、柳宗理との知られざる関係

柳宗悦とは何者か?民藝運動と用の美の真髄、柳宗理との知られざる関係

柳宗悦とは何者か?民藝運動と用の美の真髄、柳宗理との知られざる関係の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

柳宗悦の人生を語る上で、家族の存在は極めて重要なピースです。妻の柳兼子(やなぎ かねこ)は、近代日本を代表する伝説的な声楽家(アルト歌手)でした。彼女は日本各地や海外で精力的にリサイタルを開いて家計を支え、宗悦の自由な旅と蒐集活動を経済面・精神面の両方から献身的に支え抜いたパートナーでした。

そして、宗悦の思想を独自の形で世界へ羽ばたかせたのが、長男の柳宗理です。宗理は「バタフライスツール」をはじめとするプロダクトデザインで世界的な評価を獲得した20世紀を代表するインダストリアルデザイナーです。

実は青年期の宗理は、厳格で強烈な審美眼を持つ父・宗悦に強く反発し、ル・コルビュジエら西洋のモダニズム建築やアヴァンギャルド芸術に傾倒していました。しかし、父と同じように「使う人の立場に立った手仕事と機能の統合」を追求していく中で、宗理は父の説いた「用の美」の偉大さを再認識することになります。父の死後、宗理は日本民藝館の館長を引き継ぎ、伝統工芸と現代インダストリアルデザインを見事に架橋しました。

なお、柳家の家系図をたどると、宗悦の父・柳楢悦(海軍少将・測量技術者)から始まり、次男の柳悦助(染織家)、三男の柳宗民(園芸家・著述家)など、各界で自然や手仕事に関わる傑出した人材を多数輩出していることも特筆すべき事実です。

鈴木 陽菜
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鈴木 陽菜

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