火薬の爆発によってロッド・レイスの頭部と上半身は四散し、巨大な肉片となってオルブド区の街中へと降り注ぎました。純粋巨人を完全に絶命させるには、飛び散る無数の肉片の中から、本体である「うなじ」の芯を正確に切り裂かなければなりません。調査兵団の精鋭たちが空中で肉片を次々と削ぎ落とす中、運命のトドメを刺したのは、実の娘であるヒストリア・レイスでした。
立体機動で宙を舞ったヒストリアは、父の意識がわずかに残る本体の肉片を両断します。その刹那、血の繋がりによる記憶のフラッシュバックが走り、ロッドがかつて抱えていた葛藤や弱さ、初代王の思想に囚われ続けた哀しい男の真実が明かされました。自らの手で親殺しの業を背負い、民衆の目の前で巨人を討ち果たしたヒストリアは、名実ともに「壁の真の女王」として民衆から熱狂的な支持を受けることとなったのです。