下膨れの要因は生まれつきの骨格だけではありません。日々の生活習慣によって後天的に形成されているケースが大半を占めます。主な原因は以下の3つに集約されます。
第1に、咬筋(こうきん)の過度な発達です。就寝中の歯ぎしりや日中の無意識な食いしばりによって、顎の外側にある咀嚼筋が肥大化し、下顎を横へ押し広げてしまいます。特にスマートフォンの長時間使用やデスクワークで下を向く姿勢が続くと、咬筋に強い負荷がかかります。
第2に、リンパの滞りと水分代謝の低下によるむくみです。塩分の過剰摂取や冷え、首肩の凝りによって老廃物が鎖骨へ排出されず、フェイスラインの皮下組織に停滞します。
第3に、表情筋の衰えに伴うたるみです。加齢だけでなく、会話機会の減少や無表情な時間が続くことで、頬の深層筋である大頬骨筋や口角挙筋が衰え、脂肪が下垂して下膨れを助長します。
これらを根本からケアするための具体的なセルフメソッドは次の通りです。
【咬筋ほぐしとリンパ流し】
1. 両手のこぶしの第2関節を耳下の咬筋(奥歯を噛み締めた時に硬くなる部分)に当て、円を描くように痛気持ちいい強さで30秒間ほぐします。
2. 人差し指と中指で顎先を挟み、フェイスラインの骨に沿って耳下腺まで引き上げます(左右各10回)。
3. 耳下から首筋(胸鎖乳突筋)を通り、鎖骨のポケットへ向かって上から下へと流します。
過度な摩擦は色素沈着や皮膚の伸びを招くため、必ずマッサージクリームやオイルを塗布した状態で行うことが鉄則です。