布製と同じ感覚で水分やアルカリ剤を投入すると一撃で取り返しのつかないダメージを受けるのがレザー素材です。革ソファーのシミや汚れ落としにおいては、まず対象が「天然皮革(本革)」か「合成皮革(PVC/PU)」かを見極めることから始まります。
合皮であれば耐水性があるため、薄めた中性洗剤で固く絞ったクロスによる水拭きが可能ですが、経年劣化(加水分解)が進んでいる場合は表面のポリウレタン層がボロボロと剥離する恐れがあります。目立たない背面下部で必ずパッチテストを行わなければなりません。
一方の本革は水分を急速に吸収し、即座に繊維構造が収縮して硬化・ひび割れを起こします。水性シミが付着した際は、擦らずに乾いた柔らかな布で水分のみを瞬時に吸い取り、その後は皮革専用のレザークリーナーと保湿保護クリームを用いたケアに限定すべきです。家庭用アルコールスプレーや除菌シートの付着は、コーティング層を溶かして白化現象を引き起こすため絶対に避けてください。