家族問題カウンセラーのもとに寄せられる相談手記や、ネット上のコミュニティ(SNS・知恵袋)を覗くと、統計の数字以上に切実な大人の恋愛の本音が渦巻いています。
ある大手掲示板に投稿され、数千件の共感を集めた40代女性の手記には、次のような生々しい心情が綴られていました。
「夫のことは人として尊敬していますし、家族として愛しています。でも、夜に肩に手を置かれると、全身が強張って拒絶反応が出てしまう。家事や育児に追われ、生活感にまみれた関係のまま、ベッドの中だけで急に『女』を求められても気持ちが追いつかないのです。断るたびに夫が傷ついた顔をするのが苦しくて、いつしか家庭内でお互いに目を合わせなくなりました」
一方で、男性側からも悲痛な声が聞こえてきます。都内のIT企業に勤める50代男性の相談事例では、「一度『もう疲れているから無理』と冷たくあしらわれて以来、拒絶される恐怖で二度と誘えなくなった。自分が否定されたような屈辱感が残り、妻を性的な対象として見ることが怖くなってしまった」という告白が記録されています。
セックスレスの理由は、単に「性欲がなくなったから」ではありません。日常の些細な不満の積み重ねや、拒絶によって負った心の傷が蓄積し、取り返しのつかない心理的距離を生み出しているのです。