ITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人・学生を対象とした国家試験です。IPA(情報処理推進機構)の統計データによると、全体の合格率は概ね50%〜53%前後で推移しています。受験者の内訳を見ると、IT企業に勤務する社会人の合格率が約60%を超える一方、非IT系企業の勤務者や文系学生では40%台前半にとどまるなど、前提知識によって難易度の体感に大きな開きがあります。
結論から言えば、「過去問道場だけで受かる」という言説は半分事実で、半分は危険な誤解です。商業高校で情報処理を学んでいたり、業務で日常的にIT用語や経営管理に触れている人であれば、過去問道場で200〜300問ほど演習をこなすだけで合格点をクリアできるケースは珍しくありません。しかし、完全な初学者が参考書を開かず過去問道場だけに頼った場合、用語の体系的な理解が抜け落ち、本番のCBT試験で初見の問題に対応できず撃沈するパターンが多発しています。