ピトー戦の結末は、少年漫画の主人公とは思えないほどの容赦のない圧倒劇だった。ゴンの放った「ジャジャン拳・グー」の連打により、かつて圧倒的な脅威として描かれたピトーの頭部は一瞬で粉砕された。ピトーの死後に強まった念「黒子舞想(テレプシコーラ)」によってゴンの右腕が切断されるも、ゴンは一切の動揺を見せず、切り落とされた自らの腕をピトーに突き刺してとどめを刺した。
週刊少年ジャンプ掲載当時、この展開は読者に凄まじい衝撃を与えた。あまりにも長く伸びた特徴的な長髪と、少年漫画の主人公らしからぬ異様な筋骨隆々のビジュアルから、ネット上では畏敬と衝撃を込めて「ゴンさん」という呼称が瞬く間に定着した。
SNSや掲示板では、そのビジュアルのインパクトからコラ画像やフィギュア化などでネットミームとして親しまれる一方で、「少年の純粋さが狂気へと転じた冨樫作品屈指の鬱展開」「復讐を果たしても救われない悲痛なカタルシス」として、ストーリーテリングの完成度を高く評価する声が根強く残っている。