現在40代前半を迎えている層の多くは、かつて就職氷河期という苛烈な時代を生き抜いてきた。組織の階段を上ることだけに依存せず、個人のスキルで生き抜く術を模索してきた彼らにとって、神戸という街は「実験場」として非常に相性が良い。
市内では、副業やパラレルワーク、あるいは脱サラしてのローカルビジネス開業に挑む40代の姿が目立つ。行政側も起業支援制度やマッチングプログラムを用意し、挑戦へのハードルを意図的に下げている。
大企業の歯車として埋もれるのではなく、街の規模感が手頃だからこそ「個人の顔」が見える仕事ができる。地元の商店街と連携した飲食ビジネスや、地域の課題を解決するITサービスの開発など、これまでのキャリアで培った知見をローカルな現場に還元し、自らの手で仕事を作り出す動きが力強さを増している。