ガーナ代表のスカッド(選手陣)を個別に評価すれば、決して世界60位台に甘んじる陣容ではありません。プレミアリーグで異次元のキープ力と推進力を誇るモハメド・クドゥス、ラ・リーガ屈指のスプリント能力を持つイニャキ・ウィリアムズ、中盤の要であるトーマス・パーティ、ボーンマスで躍動するアントワン・セメンヨなど、欧州主要リーグの第一線で活躍するタレントが名を連ねています。
それにもかかわらず、なぜ代表チームとして勝利を積み上げられないのか。現地アクラのサポーターコミュニティやSNS上では、次のような辛辣な声が渦巻いています。
「クラブで見せるような献身性と情熱が、代表戦のユニフォームを着た瞬間に消えてしまう選手がいる」「ピッチ上で選手たちが孤立し、個人の打開力頼みの無策なサッカーが繰り返されている」
アフリカ予選特有の劣悪なピッチコンディションや激しい肉弾戦において、欧州最先端のポジショナルプレーをそのまま当てはめようとしても機能しません。ピッチ状態に適応した現実的な戦い方と、選手全員が泥臭く守備ブロックを形成する組織的約束事が欠落していたことが、戦力値と試合結果の著しい乖離を生み出した本質です。