歌詞全体を読み解くと、失恋による自己否定と相手への無限の肯定が入り混じる、複雑な心理描写が緻密に描かれています。
特にリスナーの胸を打つのが、「僕の好きな君」と「君の好きな僕」という対比です。君が自分を好きでいてくれたからこそ自分を愛することができたという気づきは、別れによって自分自身の存在価値までもが揺らいでしまう喪失感を見事に表現しています。
さらに楽曲のハイライトとなるのが、「生まれ変わった時はまた僕と結婚して」という祈りにも似たフレーズです。来世の約束を持ち出さなければやりきれないほどの未練を吐露しながらも、最後には相手のこれからの幸せを願う方向へと心情が移ろっていきます。
アウトロに向けて放たれる最後の言葉と歌詞の解釈には、「君の隣にいられない悔しさ」と「出会えたことへの感謝」という矛盾した二つの感情が同居しています。愛し切ったからこそ辿り着く究極の別れの形が、この楽曲の真髄です。