私たちは初対面の相手を「なんとなく信用できる」「なんだか胡散臭い」と直感的に判断する。この「なんとなく」の正体も、顔から発せられる微細なシグナルだ。心理学の研究によれば、人間は他者の顔を見た瞬間、コンマ数秒でその人物の「支配性」と「信頼性」を評価している。
興味深いことに、整った顔立ち(いわゆるイケメンや美女)が必ずしも「信頼できる」と判断されるわけではない。むしろ、左右の対称性や、会話中の適度なアイコンタクト、あるいは自然な笑顔のタイミングこそが、脳の扁桃体に「この人は安全だ」というシグナルを送る。直感とは、脳が瞬時に行った高度な画像解析の結果なのだ。