熱狂が過熱すればするほど、悪質な転売屋の影が忍び寄る。世界的な注目を集める『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の特別上映イベントや舞台挨拶では、指定席チケットを巡って熾烈な争奪戦が繰り広げられた。一部のチケットが二次流通市場で10万円を超える高値で出品され、大きな物議を醸したことは記憶に新しい。
こうした事態を受け、ライブエンターテインメント業界全体が強い危機感を募らせている。人気アーティストの音楽コンサートや、即完売が相次ぐ演劇・舞台の現場では、顔認証システムやスマホアプリを活用した電子チケットの導入が急速に進んだ。身元確認が取れない入場者は容赦なく退場させられる事例が増加しており、高額で購入したファンが会場前で崩れ落ちるような痛ましいトラブルも後を絶たない。