ユネスコ無形文化遺産にも登録された和食文化の文脈において、お茶漬けは単なる手抜き料理ではなく、素材の旨味を最後の一粒まで味わい尽くす贅沢な締めくくりとして位置づけられる。今や京都の料亭やカフェでは、高級な出汁や旬の京野菜を添えたプレミアムなぶぶ漬けが人気メニューとして定着している。
敷居が高いと思われがちな京都伝統文化だが、言葉の裏を読む文化すらも「文化体験」として楽しむ観光客が増加した。言葉通りに受け取る外国人観光客や若年層に対して、古くからの言い回しをわかりやすく解説する取り組みも各所で見られるようになっている。