健康志向やクリーンさが強く求められる現代の芸能界において、酒と煙草を前面に押し出すスタイルは一見リスクにも思える。しかし、彼女はその昭和的な豪快さを、現代のコンプライアンス感覚と矛盾させずに同居させるという曲芸をやってのけた。
無理に優等生ぶることもなく、かといって他人を不快にさせるハラスメントにも踏み込まない。自分の弱さや欲を隠さず晒し出す姿は、過剰な自粛ムードに息苦しさを感じていた層にとって、救いのような存在となっている。酒場での本音がそのまま電波に乗るような空気感は、彼女だからこそ作れる空間だ。