そもそも、なぜそこまで声が大きくなってしまうのか。専門家は、身体的な特徴と心理的な要因の双方が絡み合っていると指摘する。呼吸法や骨格の違いによって、本人は普通に話しているつもりでも、声帯が効率よく響いてしまう「天性のスピーカー」のような人が存在するのだ。
さらに厄介なのが、聴覚の自己フィードバック機能の低下だ。イヤホンを日常的に使用する現代人は、自分の声の大きさを正しく認知する感覚が麻痺しがちである。自分がどの程度の音量で話しているのか、周囲の環境音と照らし合わせて調整する能力が衰えているケースは少なくない。