免許証番号は、単なる記号ではない。それ自体が強力な本人確認書類の「インデックス」として機能する。もしこの番号と氏名、生年月日がセットで悪意ある第三者に渡った場合、極めて深刻な被害が生じる可能性がある。
近年多発しているのが、オンラインで完結する金融サービスの不正開設だ。いわゆる「eKYC(電子本人確認)」の隙を突き、流出した免許証情報を使って勝手に銀行口座やクレジットカードを作られる被害が後を絶たない。これらの口座は、特殊詐欺や闇バイトの報酬受け取り用として悪用されるケースが多い。
さらに厄介なのは、クレジットカード番号とは異なり、免許証番号は「自分の意志で簡単に変更できない」という点だ。紛失による再発行で最後の1桁は変わるが、前半の11桁は生涯変わらない。一度流出した番号は、一生涯にわたって悪用されるリスクを孕み続けることになる。