一見すると全国で親しまれているように思えるナンジャモンジャだが、実は自生株に限って言えば環境省のレッドリストで絶滅危惧II類(VU)に指定されている極めて希少な植物だ。愛知県、岐阜県、長崎県対馬など、ごく限られた地域にのみ隔離分布しているという珍しい生態を持っている。
雌雄異株(あるいは雌雄異大花性)という特殊な生殖構造を持ち、風や昆虫によって受粉を行う。自生地の開発や森林環境の変化によって自然繁殖が難しくなっている背景もあり、現在私たちが街中で見かける多くの木々は、保全活動や造園技術によって植樹・管理されたものだ。