週刊誌やネットニュースで「女性タレント〇〇が激やせ!」と話題になった際、その背景に糖尿病の影が潜んでいる事例は少なくありません。糖尿病による体重減少には、医学的に大きく分けて2つのフェーズが存在します。
第1の理由は、発症初期から診断前の未治療状態による飢餓状態です。インスリンが働かないと、食事から摂取したブドウ糖を細胞内にエネルギーとして取り込めなくなります。すると身体は生命を維持するため、筋肉や体脂肪を急速に分解してエネルギーを作り出そうとします。その結果、「どれだけ食べても体重が激減する」「異常に喉が渇いて多量の水分を欲する」「強い倦怠感が続く」といった典型症状が現れます。本人がダイエットをしていないにもかかわらず短期間で激やせした裏には、こうした切迫した病状が隠れているのです。
第2の理由は、診断後の徹底した医療指導と食事コントロールによる健康的な減量です。血糖値スパイクを防ぐため、糖質の摂取量を適正化し、高タンパク・高食物繊維のメニューへ刷新した結果として余分な脂肪が落ち、引き締まった体型へ変化するケースです。外見の劇的な変化には、命を守るための懸命な体質改善の軌跡が刻まれています。