セリアのシール売り場を観察して驚かされるのは、そのマテリアル(素材)のバリエーションの豊富さだ。繊細な金箔・銀箔をあしらった箔押し加工、マットな手触りが高級感を醸し出すマスキング素材、透明度の高いPETフィルム、さらにはぷっくりとした立体感が愛らしいエポキシ樹脂素材まで、かつて専門店で1枚300円〜500円ほどで販売されていたクオリティが惜しげもなく投入されている。
文房具ライターの分析によれば、「セリアは単に流行を模倣するのではなく、印刷技術や加工技術の組み合わせ方を極めて緻密に計算している」という。ミリ単位で調整された抜き型や、層を重ねることで奥行きを出すレイヤードデザインなど、手に取った瞬間に「これで100円はあり得ない」と思わせる視覚的インパクトが、購買のトリガーとなっているのだ。