表舞台を離れた後の彼女が示したのは、単なる「有名人の妻」にとどまらない圧倒的な実務能力だった。自身がプロデュースを手掛けた「Kanakoのスープカレー」の展開は、その最たる例だ。札幌発祥のスープカレー文化を全国区へと広げる立役者の一人となり、素材への徹底したこだわりと独自ブレンドのスパイスで多くのグルメファンを唸らせた。
タレント店にありがちな一過性の話題性だけに頼らず、自ら現場の味や店舗作りに深く関与する姿勢は、ビジネス界でも高く評価された。流行の波を読みつつも、本物志向を貫くプロデュース力。ここにも、女優時代に培った妥協を許さない美学が力強く息づいている。