一方で、全面的な普及に向けた課題がすべて解消されたわけではない。法規制や安全認証のアップデートは、技術の進化スピードに追いつくための重大な局面を迎えている。
国土交通省をはじめ、米運輸省(DOT)や欧州連合(EU)の規制当局は現在、前向き座席とは異なる新たなエアバッグ配置や、側面衝突時の搭乗者同士の接触防止規定の策定を急ピッチで進めている。従来の固定式シートベルトの概念を拡張し、シート自体が回転・傾斜する構造に対応した全方向からの安全保護システム(360度セーフティセル)の導入が義務付けられつつある。
グローバルで統一された安全規格の確立が、メーカー各社にとって次世代モデルの量産化に向けた最大のハードルとなっている。