結婚、そして出産。彼女が選んだ人生のステップは、当時のネット社会から猛烈なバッシングを浴びることになる。「ウインナーをブログに載せただけで炎上する」と揶揄された時代、彼女のライフスタイルは一挙手一投足が批判の対象だった。普通の20代であれば心が折れていてもおかしくない状況だ。
だが、辻希美は逃げなかった。批判をエネルギーに変え、等身大の家事や育児を発信し続けた。やがて、その「飾らないリアルさ」が、同じように育児に悩む同世代の母親たちの共感を呼ぶようになる。ネットの悪意を、圧倒的な支持へとひっくり返した瞬間だった。