インタビュー中、最も背筋が凍ったのは、被害者やその家族に対する言及の瞬間だった。「申し訳ないという気持ちは?」という記者の問いに対し、男は一瞬だけ沈黙し、首を横に振った。「巻き込まれた人たちには同情しますよ。でも、私をここまで追い詰めた社会の一部ですからね。彼らも無罪ではない」。
この身勝手極まりない自己正当化こそが、現代の孤立型犯罪者に共通する病理だ。自らを「被害者」と位置づけることで、他者への加害行為を正当化する。この思考のループに入り込んだ人間を、外部から説得することは極めて困難だと言わざるを得ない。