前作からのファンにとって嬉しいのは、フクちゃんをはじめとする懐かしい面々の登場だ。しかし、彼女たちもまた、それぞれに重い現実を背負っている。誰もがかつての「イケイケ」だった頃のままではいられない。それぞれの場所で、それぞれの妥協と折り合いをつけながら生きている姿が対比的に描かれる。
特にフクちゃんの存在は、シゲカヨにとっての鏡のような役割を果たしている。独身を貫く生き方、結婚を選んだ生き方。どちらが正解というわけでもないが、どちらにも等しく孤独と不安が付きまとう。彼女たちの会話は、まるで深夜の居酒屋で繰り広げられるリアルな愚痴のようであり、読者に奇妙な安らぎと、それ以上の現実感を与える。