なぜ人はこれほどまでに妄想的嫉妬に侵されてしまうのか。世界保健機関(WHO)の国際疾病分類や日本精神神経学会における研究成果によると、単なる性格的な「自己愛の強さ」や「独占欲」だけでは説明がつかない神経学的な要因やトラウマが指摘されている。
脳内のセロトニン神経系の異常機能、過去の激しい裏切り体験、あるいは極度の自己評価の低さが引き金となることが多い。芸能人のように常に「他者と比較され、評価が乱高下する」環境に身を置く人々は、自己同一性が不安定になりやすく、唯一の心の拠り所であるパートナーへの固執が妄想へと昇華しやすいと分析されている。