日本におけるR&Bの定着は、80年代後半の久保田利伸の登場に始まる。日本語の音韻構造をブラックミュージックのリズムに乗せるという高いハードルを乗り越えた彼の功績は大きい。そして1990年代末、宇多田ヒカルやMISIAの爆発的ヒットにより、R&Bは日本のメインストリームへと一気に躍り出た。
令和から2026年に至る現在のJ-R&Bシーンは、極めてハイレベルな群雄割拠の時代を迎えている。SIRUPや藤井風、iriといったアーティストたちは、本場のグルーヴを解釈しつつ、日本語特有の詩情や繊細なメロディラインを融合。世界に向けても遜色のない、独自の洗練されたサウンドを構築している。