少子高齢化と過疎化の波に洗われる地方都市において、1軒の個人商店が持つインパクトは絶大だ。三豊市周辺では、うどんを目的に訪れた観光客が近くのカフェや温泉、果樹園へ足を伸ばすケースが急増しており、地域全体の回遊性が飛躍的に高まっている。
シャッター通り化が懸念される地方商店街の文脈において、歴史ある食料品店が自らの強みを再発見し、全国レベルの発信力を手に入れた事例は、全国の自治体や起業家からも注目を集める。大規模な開発や莫大な予算をかけずとも、地域に根ざした「本物」の食文化があれば人は集まるという強力な証明になっている。