RIP SLYMEの魅力は、軽妙でポップなマイクパフォーマンスを見せるRYO-Z、スタイリッシュなルックスと独特のフローを持つILMARI、艶やかな存在感のSU、メロディアスな楽曲を生み出すDJ FUMIYA、そして緻密な音楽的センスを備えたPESという5人の個性が融合した点にあった。
しかし、才能のぶつかり合いは時代とともにすれ違いを生んだ。若き日の「放課後の延長」のようなノリでスタートしたグループも、年齢を重ね、それぞれの生活環境や音楽的指向が変化する中で溝が深まっていった。言葉にするのが難しい細かな摩擦や距離感が長年積み重なった結果、一度壊れた信頼関係を取り戻すことは容易ではなかったのだ。