感染トラブルの増加を受け、各国の保健当局も規制とガイドラインの強化に乗り出している。厚生労働省や米国CDC(米国疾病予防管理センター)は、インクの衛生管理や使い捨て器具の徹底を繰り返し呼びかけてきた。国内でも関係組織によって「タトゥー安全衛生ガイドライン2026」がアップデートされ、施術現場における無菌管理がかつてないほど厳格化されている。
日本皮膚科学会の研究会でも、不適切なインク使用による重篤な皮膚障害が報告された。海外製の安価なインクに含まれる微粒子や、汚染された希釈水が微細な傷口から進入するケースが多発しているという。プロの彫師やクリニック側の管理態勢だけでなく、施術を受ける側が正しい知識を持つことがこれまで以上に重要視されている。