交際が順調に続いていた2012年4月、悪夢のような出来事が二人を襲う。田宮氏が自宅で倒れ、緊急搬送されたのだ。診断は「くも膜下出血」。命を取り留めることすら危ぶまれるほどの重症であり、約8時間にも及ぶ大手術が行われた。
一命は取り留めたものの、言葉や身体機能に深刻な後遺症が残る懸念が突きつけられた。志半ばで俳優としての未来を奪われかねない絶望的な状況。病室の静寂の中で、彼が味わった恐怖と焦燥感は想像を絶するものだったに違いない。だが、その暗闇の中で唯一の光となったのが、片時も離れずその手を握り続けた浅野の存在だった。