世界中の製造業で標準化されているトヨタ生産方式 (TPS)の思想は、役職者に求められる資質を大きく変化させた。ムダの徹底排除や「カイゼン」活動を主導できるリーダーシップは、現代の工場役職者にとって必須のスキルだ。
近年では、デジタル技術の導入による製造プロセスの改革が進んでいる。現場の稼働状況や品質データをリアルタイムで一元管理する製造実行システム (MES)の導入が加速しており、役職者にはアナログな現場勘だけでなく、データを読み解くITリテラシーが強く求められるようになった。
経済産業省が発表した各種産業レポートでも指摘されている通り、人手不足が深刻化する中で生産性を向上させるには、スマート工場化とそれを乗りこなせる現場リーダーの育成が急務となっている。時代の変化に対応できる人材ほど、高位の役職に抜擢されやすい環境が整っている。