「大豆イソフラボンは危険なのではないか」という疑念。この言説が広まった背景には、植物性エストロゲンが持つ女性ホルモン類似作用への過度な警戒がある。しかし、日本の国立がん研究センターをはじめとする研究機関のデータは、むしろ逆の可能性を示唆している。
日本人の大規模追跡調査において、大豆製品を日常的に摂取するグループは、ほとんど摂らないグループと比較して発症率が低下する傾向が観察された。特に、大豆イソフラボンの血中濃度が高い女性ほどその傾向が顕著であるという知見は、従来の恐怖論を大きく覆すものである。豆乳を摂取することが直ちに病気の発症に繋がるという説には、疫学的な根拠が乏しい。