これほどまでの成功を手にした山田ですが、その生い立ちは決して恵まれたものではありませんでした。山田隆夫の年齢と経歴を紐解くと、東京都江東区深川の下町で育った幼少期は、実家の事業失敗による極度の貧困を経験しています。6人きょうだいのなかで育ち、母親を助けたい一心で飛び込んだのが子役や芸能オーディションの世界でした。
10代前半で『ちびっこ大行進』などで頭角を現し、持ち前の明るさと度胸で『笑点』への足がかりを掴みました。座布団運びへの就任当初は「アイドル上がりの若造」と冷ややかな視線を向けられた時期もありましたが、落語家たちの間合いを邪魔せず、かつ絶妙なタイミングで絡む技術を独学で磨き抜きました。
どん底の苦境を味わった少年時代があるからこそ、ブレイクしても天狗にならず、不動産によるリスク管理を徹底し、目の前の1枚の座布団を丁寧に運び続ける。山田隆夫の歩みは、芸能界を生き抜くための究極の生存戦略そのものです。