ソーシャルメディア界の巨人を率いるマーク・ザッカーバーグと、Instagramの舵取りを担うアダム・モッセーリ。両名が打ち出したメッセージは極めて明快だ。それは「人間関係の追跡ツールから、関心事に基づいた発見型エンジンへの完全移行」である。
これまで収益の絶対条件と信じられてきた「フォロワーの多さ」は、もはや絶対的な防壁ではない。現在、タイムラインや発見タブに流れるコンテンツの多くは、AIが個々の興味関心を精密にプロファイリングして届ける未フォローのアカウントからの投稿だ。どれほど膨大なフォロワーを抱えていようと、退屈なコンテンツは容赦なく埋もれる。逆に、開設したばかりのアカウントであっても、1本のキラーコンテンツがあれば一夜にして数十万人に届く環境が整った。
発信者に求められるのは、見かけ上のファン集めではない。ユーザーの指を止めさせ、DMで誰かにシェアさせ、保存ボタンを押させる「密度の濃い情報」の提供である。この力学を理解しているか否かが、収益の明暗を分ける決定打となっている。