猛烈な痒みに耐えかねて皮膚を引っ掻く——誰しも経験のあるこの行動こそ、色素沈着や二次感染への最悪の引き金です。放置や過度な掻きむしりは角質層を破壊し、黄色ブドウ球菌などの細菌感染を招く「とびひ(伝染性膿痂疹)」を引き起こす危険性をはらんでいます。
皮膚科医が一致して推奨する応急処置の鉄則は「冷やす」と「洗い流す」の二点に集約されます。刺された部位を水道水などの流水で速やかに洗浄し、唾液成分や汚れを取り除いた上で、保冷剤や氷嚢で数分間冷やす。血管を収縮させて炎症物質の拡散を抑えることが、炎症を最短で鎮静化させ、色素沈着による「刺し跡」を残さない最短ルートとなります。