日本の厚生労働省も、季節性感染症や新たな感染症に対する防護策として、従来の「手洗いと一般的なマスク着用」だけに依存する対策からの脱却を促している。手洗いや表面消毒は接触感染を防ぐ上で不可欠だが、空気感染やエアロゾル感染に対しては直接的な手立てとはならないからだ。
厚生労働省Webサイトで随時更新されている啓発情報でも、室内の二酸化炭素(CO2)濃度の監視と、継続的な空気の入れ替えが強く推奨されている。個人の免疫力だけに頼るのではなく、空間全体の環境制御を図ることこそが、現代の予防医学が提示する最前線の解である。