実物の展示と並行して、今回は最新のデジタル技術も投入されている。車体や車内の隅々までを3Dスキャンし、メタバース空間上に再現する「デジタルアーカイブ」の公開だ。これにより、世界中のどこからでもスマホ一つで、昭和40年代の車内に乗り込むことができるようになった。
吊り手の揺れ方や、窓から差し込む夕日の角度まで再現された仮想空間は、公開直後からアクセスが集中し、一時サーバーがダウンするほどの反響を呼んでいる。アナログの極みである実物と、最先端のデジタル技術の融合。これこそが、令和における保存活動の新しい形なのだろう。